犬のはなし
私は犬が好きである。
私の言動から猫派と思われることもあるけれど、 強いて言うなら犬派である。
というか、 私にとって猫はあのように生きたいという憧れであり、犬は共に生きたいと思う仲間のような存在だ。
私は犬を飼ったことがなく、この先もわからない。
それでも、なんとなく心の中には彼らがいて、 共に生きていくのだろうなと思う。
というわけで、 今日まで出会った犬たちを、ものすごく簡単に紹介する。
ごろちゃん
徳島に住む祖父母の家にいた、ほぼシーズー。
マルチーズの血が少し入っており、 シーズーにしては鼻が少し高い。
野口五郎のファンであった祖母により、 ごろうと名づけられている。
私が5歳になる前に亡くなっているが、 私が犬好きになったのは おそらく彼のおかげである。
パディ
徳島に住む祖父母の家にいた、 シェットランドシープドッグ。
私が10歳になる頃にやってきたと思う。
名前の由来は101匹わんちゃんに出てくる「パディータ」。
しかし長すぎるということで「パディ」になる。
パディをくれた近所のおじさんからは 「バーディー」と呼ばれていた。
子犬から老犬まで、いろんな姿を見ているため、 思い出が多くある。
チビ、ゴン、クッキー、ポッキー、ピピ
シェットランドシープドッグの家族。パディの母、父、兄、姉である。
5匹のシェルティが土手を散歩する姿はなかなかのボリューム感であり、
それを見つけた祖父が声をかけ、後に生まれるパディを譲ってもらうに至る。
ジャン
いとこの家にいたダックスフンド。
腰を振っては注意されている姿が目に焼き付いている。
私は1度しか会ったことがないと思うが、
祖父母の家に、パディと並んだ写真があったので、なんとなく存在は気にしていた。
てぶくろのこいぬ
ウクライナの絵本「てぶくろ」に出てくる「こいぬ」。
絵本に姿は書かれておらず、文章のみで登場する。
通っていた保育園でこの話をもとにした劇をやることになり、私が演じたのがこのこいぬである。
かぶりものがとてもかわいく、私はとても満足していたが、親は複雑な気持ちだったようである。
この絵は、かぶりものを通して私が想像していた犬の姿。
おとなりの犬
名前を忘れてしまったが、私が幼い頃となりの家にいたビーグル。
いつもおじいさんと散歩をしており、近所の青果店でキャベツをもらって食べていた。
ローリー
私が小学生の頃、 自宅近くにいたシベリアンハスキー。
頻繁に姿を見に行き、ときに触らせてもらっていた。
家族でもない犬の中で、 最も交流していたかもしれない。
後に子犬を産み、私の寄り道の原因となる。
ピアノ教室の犬
通っていたピアノ教室にいたビーグル。
ローテーブルの下をしきりにくぐっていた。
先生によれば、背中のかゆみを解消していたらしい。
ラッキーという名前だったような気がする。
お正月の犬
毎年お正月に、 東京の祖父母の家に来てくれていた親戚の犬。
黒い日本犬だったような気がする。
小学校の図工の授業で、 正月だか冬休みだかの思い出を描くことになり、
この子におやつをあげているところを描いた記憶がある。
・・・・・
追記 お名前が「ロッキー」であったことが判明。
ピザ屋の犬
近所のピザ屋にいた、放し飼いの犬。テリアのような雰囲気であった。
たまに通る細い道におり、フレンドリーな態度でもなかったのでこわかった。
小学1年生か2年生のときに追いかけられ、初めて「この犬は嫌い」と思った。
放し飼いのドーベルマン
家の近くで飼われており、 たまに家の前の道をうろうろしていた。
威嚇してくるようなことはないが、痩せ気味でこわかった。
今思えば、ドーベルマンにしては小さい気もするので、
マンチェスターテリアか何かだったのかもしれない。
チャンピオンにしてくれた犬
通っていた学童で、「チャンピオン」を決めるイベントが発生した。
子供たちが自分の得意なことにそれぞれ挑戦し、あらゆる分野のチャンピオンを決めるのである。
私はまるで乗り気でなかったが、何かしら挑戦せよと促されたため犬の種類を覚えている限り唱えた。
ここに描いたのは、そのとき口にした記憶のある犬の一部である。
ラルフ
友人の家にいたゴールデンレトリバー。
この友人が、卒業文集にあった「好きな言葉」の欄に 「ラルフ」と書いたため、
多くの同級生にその名を知られていた。
エルさん
友人の実家にいたヨークシャーテリア。
人見知りをする子で、私が今まで会った犬の中で最も冷ややかな対応であった。
家に1泊したところ、翌日は少しだけ受け入れてくれた。
でかい犬
上野公園にいたグレートデンらしき犬。
いかにもなトゲトゲ首輪をつけてた。
写真を撮って良いかと 連れていたおじさんに声をかけたところ、 2ショットを撮らせてくれた。
とにかくでかかったが、 写真におさめられた姿には控えめな印象をうける。
ロク
友人の家にいるミニチュアシュナウザー。
子犬のときは一緒にじゃれて遊んでくれたが、最近はすっかり控えめな対応になってしまった。
友人の子と触れ合う姿は優しさに溢れており、見るたびに大変癒される。
サニーちゃん
元気みなぎるゴールデンレトリバー。 マスクを狙って飛びついてくる。
シュッとしてスマートな印象である。
おしゃれなラッコの人形を持っており、 私はそれが大変うらやましい。
ネムちゃん
展示会場に2日連続で現れたポメラニアン。
1日目は飼い主さんのリュックにおさまった状態で登場し、私をメロメロにする。
この世で一番かわいい!と思わせるなんとも言えない魅力を持っている。